よく居酒屋や、おしゃれなバーで飲むウイスキー。
実は意外と知らなかったり、ハイボールでしか飲んだことないって人いませんか?
今回は、そんなウイスキーの歴史や種類を知ってもらって、もっとウイスキーをおいしく飲んでもらえるような選び方や最後には宅飲みにぴったり宅酒も紹介!
大好きな人もちょっと苦手な人も大好きになれるような記事です♪
ウイスキーの歴史
ウイスキーの発祥は、遡ること500年前。
スコットランド説とアイルランド説の二説が存在します。
文献に残る最古の記録は、1494年にスコットランドの王室の文書に、ウイスキーらしき酒について記述が登場します。
そこから、1707年にスコットランドがイングランドに併設されると、課税を避けるためにウイスキーは長きにわたる密造酒時代を迎えます。
これは、酒自体に重税が課税されるようになり、自宅の樽に酒を保存していたらウイスキーができたなんて話です。
昔ウイスキーは密造酒から始まった!なんて話も聞いたことありますよね!
100年あまりの時が経ち、1823年スコットランドではあまりに密造が減らず、酒税法を改正。
1824年には「ザ・クレンベット蒸留所」が政府公認第一号の蒸留所となり遂に合法化へと動き出します。
これにより、また100年をかけてウイスキーがヨーロッパ全土で広がり出します。
また新大陸へ渡ったイギリス人が製法技術を伝え、アメリカ・カナダでも飲まれるようになります。
日本では、ウイスキーの父と呼ばれる「竹鶴政孝」がスコットランドへ留学へ行き、のちに、あなたも知っているジャパニーズウイスキーと名高い、「ニッカウイスキー」が発売します!
おいしいウイスキーができるまでの製法
お酒の中でも最も多くの工程を必要とする、ウイスキー。今回はスコッチ・ウイスキーの製法を紹介!
1.製麦
水に浸した大麦を床に広げて発芽させ、モルトと呼ばれる大麦麦芽を作ります。
これを「フロアモルティング」と呼びます。
麦芽中に生成された酵素がデンプンを分解し、アルコールの元となる糖を作ります。
2.粉砕
乾燥したモルトを「モルトミル」と呼ばれる機械で、ハスク、グリッツ、フラワーの三つの部位に挽き分けます。
蒸留所によって異なりますが、ハスク2:グリッツ7:フラワー1:の割合がメジャーと呼ばれています。
3.糖化
先ほど粉砕したモルトを今度は「マッシュタン」と呼ばれる機械に入れ、60~70度のお湯に入れてかき混ぜます。
ここで、酵素を活性化させ、デンプンを糖に変えます。
これを二回行い、甘い麦のジュース「ウォート」を生成します。
仕込み水はウイスキーの命
ウイスキー作りには、一般的な蒸留所で、何万リットルが必要となります。
この水により、ウイスキーの性質を決めます。
4.発酵
ウォートを20度に冷却し、「ウオッシュバック」と呼ばれる発酵槽に写し、酵母を加えて発酵させます。
通常48時間ほどで十分に発酵されますが、特有の風味を出すために72時間以上続けるところもあるとか。
ウイスキー酵母
かつてはビール酵母の余剰酵母が使われていましたが、現在はウイスキーの発酵に適した酵母が使われています。
これにより、よりおいしく飲みやすくなったとも言われています。
5.蒸留
発酵によりできたモロミを蒸留器で加熱。水より沸点が低いアルコールを気体にし、それを冷まし再び液体に。
これを二回行い、十分なアルコール濃度に仕上げる。ちなみにこの時はまだ無色透明です。
6.熟成
加水を行いアルコール度数を63~64度に調整し、オーク樽に詰めて熟成させる。
不快臭や水が一緒に蒸発し、樽殻溶け出した成分がウイスキーに独特な香味と色をつけます。
7.ブレンド
熟成を終えたウイスキーは、木片などの混入物を取り除いた後、ブレンダーと呼ばれる職人に調合される。
ブレンドした原酒同士を掛け合わせて、再び熟成させる「マリッジ」を行うこともあります。
8,瓶詰め
ブレンドしたウイスキーを冷却し、加水を行いアルコール度数を調整。
ようやく瓶に詰めて出荷されます。
ウイスキーの選び方
実際に飲むとなるとやっぱりおいしいウイスキーが飲みたいけど、種類が多すぎてどんなウイスキーを飲めばいいかわからない!って人多いです。
今回はわかりやすく、生産地、原料、製法の三つから選んでみます。
生産地で選ぶ
先ほど紹介したように、歴史あるウイスキーは国ごとに法律が違い、製造方法が違い、原料が一緒でも風土や気温で全くの別の味わいになります。
そんな世界5大ウイスキーをみていきます。
スコッチウイスキー
蒸留所ごとに個性があふれる多彩な味わいにが個性のスコッチウイスキー。
大麦やビートの生産地として恵まれた環境を持つスコットランドは、ウイスキー作りの中心地であり、5大ウイスキーの中でも最大の蒸留地140所近いのが特徴。
- シングルモルト
モルトだけを原料に、単一の蒸留所でつくれたモルト原酒のみを瓶詰めしたウイスキー。
- シングルグレーン
とうもろこしや小麦などを原材料に単一の蒸留所で作られたグレーン原酒飲みを瓶詰めしたウイスキー。
商品としてはあまりしていない
- ブレンデッドモルト
複数の蒸留所のモルト原酒をブレンドして瓶詰めしたウイスキー
- ブレンデッドウイスキー
複数の蒸留酒のモルト原酒とグレーン原酒をブレンド。
アイリッシュウイスキー
近年人気が再燃している伝統の地。
イギリス領の北アイランド地区を含む、アイルランド全域で作られるものをアイリッシュウイスキーと呼びます。
しかし、アメリカの禁酒時代から第二次世界大戦にかけて市場は縮小し、現在は4つ蒸留所しか残っていないのも特徴。
- ピュアポッドスチルウイスキー
大麦麦芽に未発達の大麦などを混ぜたものを原料に、単式蒸留器で3回蒸留を行う伝統ウイスキー
- モルトウイスキー
大麦原酒のみを原料としたウイスキー
- グレーンウイスキー
とうもろこしなどを主原料に、連続式蒸留器で蒸留したもの。
アメリカンウイスキー
様々な穀物を原料としたウイスキー
とうもろこしや、大麦、小麦、ライ麦など様々な穀物を原料としています。
- バーボンウイスキー
原材料51%以上のとうもろこしを使い、内側を焦がした新樽で作るアメリカ代表のウイスキー
- ライウイスキー
原材料51%以上のライ麦を使い、内側を焦がした新樽で作るウイスキー
- ホイートウイスキー
原材料51%以上の小麦(ホイート)を使い、内側を焦がした新樽で作るウイスキー
- コーンウイスキー
原材料80%以上のとうもろこしを使い、古樽や、内側を焦がしていなくても作れるウイスキー
カナディアンウイスキー
アメリカの禁酒法時代に発展
アメリカ独立戦争後に一部のイギリス農民がカナダに移住したことで伝わりました。
ライ麦を原料に風味の強いフレーバーリングウイスキーと、とうもろこしベースのマイルドなベースウイスキーを混ぜて作ります。
- フレーバリングウイスキー
ライ麦やとうもろこし、大麦麦芽などを原材料に、蒸留したウイスキー。スパイシーさが特徴。
- カナディアンウイスキー
フレーバーリングウイスキーとベースウイスキーをブレンドしたもの。ワインなどを混ぜることも。
ジャパニーズウイスキー
職人魂が作り上げる世界レベルの味。
1923年に「サントリー」の前身の「寿屋」が創設した蒸留酒から始まり、5大ウイスキーの中では最も歴史は浅いです。
しかし、日本人の職人は世界最高レベルと称されており、世界でも高い評価を受けています。
- モルトウイスキー
- グレーンウイスキー
- ブレンデットウイスキー
生産地で選ぶ
ウイスキーの条件の一つとして、穀物を原料としているが挙げられます。
主に5種類が原料で使われています。
大麦
アイリッシュウイスキーには、発芽させていない大麦を加えることも。特有のオイリーな癖があり、蒸留を多く行いその癖を消すため、結果として軽く香ばしいフレーバーに。
小麦
ソフトでマイルドな味わいが特徴。とうもろこしの癖を和らげ、甘みと柔らかさをプラスするため、バーボンウイスキーに合わせて使用される。
ライ麦
胡椒のようばスパイシーな香りが特徴。カナディアンウイスキーには欠かせない。
大麦麦芽
大麦を精製したものでモルトと呼ばれる。ほとんどのウイスキーにこれが使用されている。
とうもろこし
タンパク質とデンプンを多く含むため、割合が多いと甘みが強くなる。バーボンウイスキーの原料。
製法で選ぶ
組み合わせにより、風味が変わるのもウイスキーの魅力の一つ。
ウイスキーの工程には、ブレンドがあり、複数の樽で熟成されたものを組み合わせて市場に出回ります。
世界各地には、自ら蒸留所を持たず、買い付けのみでブレンドを行う業者もいるほど。
自身で好みの味を見つけましょう。
ウイスキーの飲み方
スタイルにより飲み方や味わいが変わるのもウイスキーの魅力。
ウイスキーによっておすすめの飲み方があるので、紹介していきます。
ストレート
スコットランドでは、この飲み方が基本。ウイスキーそのものが持つ香りと風味が味わえます。
- シングルモルト
- 長期熟成ウイスキー
オンザロック
ロックグラスに氷を入れ、ウイスキーを注ぐ飲み方。大きい氷を入れることで徐々に氷が溶け、変化を楽しみながら飲めます。
- バーボン
トワイスアップ
ウイスキーと水を1:1で割るスタイル。(水は常温のもの)
水を入れるとアルコールが飛びますが、この時に広がる香りを楽しめます。
- シングルモルト
水割り
たっぷりの水を入れたグラスに、ウイスキーを注ぎ、ミネラルウォーターを入れる。
食中酒を楽しみたい日本で生まれた飲み方であり、飲みやすさは抜群です。
- ジャパニーズウイスキー
ハイボール
氷を入れたグラスにウイスキーとソーダを1:3で注ぐスタイル。
- ブレンデットウイスキー
まとめ
いかがだったでしょうか?
奥が深いウイスキーは、知れば知るほど味や風味を感じれるお酒です。
今、おうちでゆっくりウイスキーと過ごす時間を作る絶好の機会なので、これを機に自分のお気に入りの1瓶を見つけてみてください!
下記には、実際にアマゾンで取り寄せることができる、私がお勧めするウイスキーを載せています。
ぜひ取り寄せてみてください!